更新日:令和7年7月16日
2021年/ドキュメンタリー/106分
アジア・太平洋の開戦から80年。当時は日本全土が、日本国民の心そのものが、戦争に支配されていた時代だった。それは、国産アルミニウム生産を行った「国産軽銀岩手工場」や、最北の特攻基地「岩手陸軍飛行場」など様々な戦争遺産の眠る、岩手県北上市でも同じだった。
制作したのは、沖縄の基地問題などを扱った「OKINAWA1965」「私たちが生まれた島」で好評を博した、岩手県北上市に生まれ育った、都鳥兄弟。
本作で兄弟は、当時を知る人々へのインタビューを通して、人々が時代の空気のままに日本の勝利を信じ、工場や飛行場の建設に熱狂し、愛する人を戦地へと送り出し、心の片隅に抱いた不安や違和感に目をつぶり……そして、癒えない傷を負うことになった「戦争の足跡を追って」いく。