更新日:平成24年12月21日/掲載日:平成24年11月13日
江戸時代、各地の藩主たちは、学問・芸能・武芸などさまざまな芸道、いわゆる諸芸をたしなんでおり、それは教養・技芸の習得にとどまらず、藩政や外交を上手く進める手段のひとつでもありました。
南部藩の歴代藩主たちも諸芸に造詣が深く、その道に秀でた人物も多かったと伝えられています。そのような藩主にならい、藩内でも芸事が盛んで、家臣たちや城下に住む人々にとっても、諸芸は身近にあるものと言えたでしょう。こうして形づくられた南部藩の文化水準は総じて高く、土地に根付いた伝統文化として今日まで受け継がれているものもあります。
今回の企画展では、能楽を中心に、茶道・華道・書道・武道など諸芸の観点から、南部藩の文化の成り立ちを紐解きます。また伊達藩を始めとする、ゆかりの深い他藩にも触れながら、当時、人々の身近にあった諸芸について、所蔵資料でご紹介します。南部藩内に花開いた豊かな文化や、歴代南部藩主たちの文化人としての側面に触れることで、郷土の伝統文化について理解を深める機会となれば幸いです。
ギャラリートーク+図書館♪さんぽ
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『浮生、夢宅の中にあり~方長老と盛岡のまちづくり~』(カラー50分)