更新日:平成28年8月10日/掲載日:平成28年5月18日
日本に新聞が誕生したのは江戸時代末のことです。開港された長崎や横浜で外国人による英字新聞が発行され、文久2年(1862)には日本語で書かれた初めての新聞とされる「官板バタヒヤ新聞」が発行されました。明治に入ると、日本初の日刊紙「横浜毎日新聞」が創刊され、以降、知識人向けに漢文調で政治経済を論じるものや、平仮名・振り仮名つきの親しみやすい口語調で、庶民の人気を集めるものなど、さまざまな新聞が発行されるようになりました。
岩手で初めての新聞は、明治9年(1876)に発行された「巖手新聞誌」です。1号で廃刊となりますが、題号等の変遷を経ながら、その発行は現在へと受け継がれています。
本展では、この岩手初の新聞発行から140周年に合わせ、日本と岩手の新聞の歴史を所蔵資料でたどるとともに、原敬や石川啄木など、新聞記者としても活躍した岩手の先人を紹介します。世の中の出来事を広く人々に知らせる重要な役割を果たしてきた新聞の歩みを知るとともに、郷土の歴史に理解を深める機会となれば幸いです。
「学問と情熱 第5巻 宮武外骨」(40分)
「いわて人物史 vol.2より 野村胡堂」(27分)