更新日:令和元年7月24日/掲載日:平成30年10月23日
岩手県立図書館では、郷土資料(岩手に関する資料)の収集と保存に努めて参りました。現在その数は16万冊を超え、多くの皆様に広く利用されています。
また「貴重書庫」には、江戸後期の盛岡藩最大の歴史書である『内史略』、盛岡藩士の基本的な系図集である『参考諸家系図』といった古文書類など、近世・近代を中心とする広範な内容の郷土資料を収蔵しています。これら貴重資料は厳重に保管し、その一部は利便性の向上を図るとともに原資料を次世代へ残すため、デジタル化しインターネットで公開してきました。
郷土資料は、郷土の歴史や文化への理解を深めるだけでなく、新しい文化を創造するための基盤となります。当館は、これらの資料を県民の皆様と共有し、後世に引き継ぐ拠点としての役割を今後も果たして参りたいと思います。
本展では、新たに整理が終了した貴重書庫内の岩手に関する古文書等の中から、盛岡藩内の地誌『邦内郷村志』の関係資料や盛岡藩藩主・南部利幹(としもと)に宛てた礼状「徳川吉宗御内書」などを初公開いたします。この企画展を通じて、ご寄贈いただいた方々への謝意を表すとともに、図書館の重要な活動である資料の収集・保存について、皆様にご理解いただければ幸いです。