現在位置: トップページ > 児童コーナー催し物ヒント集 > ファイルNo.3「夕ぐれどきのこわ~いおはなし会」
更新日:平成25年3月31日
夏の恒例イベントとなったこわいおはなし会。「夏休みの特別なイベント」として、おばけやしきに行くようなドキドキ感を感じてもらうために、通常のおはなし会を行っているおはなし室ではなく児童コーナーから離れた場所にある研修室を使用することにし、時間は移動時間も含めて50分程度としました。
こわいおはなし会の参加者は毎回低学年から高学年まで幅広いので、全員に楽しんでもらえるように工夫しました。特に高学年の子は実話系怪談を好むのでスタッフの体験談を盛り込み、ストーリーテリングをメインに、気分転換になるかみしばいを間に一ついれる構成にしました。
ポスターとチラシを作成しイベント当日の1ヶ月ほど前から告知を始めました。
廃校となった小学校をイメージした飾りつけをすることに決定。ホワイトボードに緑色の紙をはった黒板にプログラムを書きました。壁には怖い文字を書いた「お習字」やスタッフの家族(小学生)が書いた絵、作曲家の肖像画などをはって教室の雰囲気を作りました。
児童コーナーにて、ブックトラックにこわい本や絵本を集めて並べた特設棚をつくり、夏休みの間展示しました。
8月11日(土)18時。児童コーナーには47名の子どもと保護者が集まりました。保護者には先に会場へ移動して子どもたちを待ってもらい、子どもたちだけ少し遠回りをして、真っ暗な廊下を通って会場へ連れて行きました。研修室という場所を活かして、廃校の映像や足音などの音響効果を使って「こわいおはなし会」の雰囲気作りをしました。
おはなしの間は子どもも大人もじっと聞き入り、最後に天井から突然おばけがぶらさがったときには、一瞬の驚きの後、拍手と笑いが会場にあふれました。笑いに包まれたまま「おばけなんてないさ」を全員で合唱してイベント終了。その後多くの参加者から「楽しかった」との声をかけていただきました。
今回の「こわいおはなし会」の参加者は低学年の子どもが多かったため、聞き手の集中力が持続するか、場の雰囲気がこわれないか、という心配をしていましたが、始まってしまえばみんな集中している様子が感じられ、安心して進行することができました。中には身を乗り出して聞いている子もいて、子どもは本当に怖い話が好きなのだと実感するイベントでした。
夏といえば怖い話、怖い話といえば夏、ということで日程をお盆前の8月11日に設定しました。しかし、一年で最も忙しいのも夏休み。準備に時間をかけたい場合は、「こわいおはなし会」は真夏にこだわらず、繁忙期を外しても良いのかもしれません。子どもはいつでも怖い話が大好きなのですから。