現在位置: トップページ > 児童コーナー催し物ヒント集 > ファイルNo.5「楽器のひみつ♪」
更新日:平成25年10月1日
当館には、フルートやクラリネットなど楽器の演奏を得意とするスタッフが何名かいます。クリスマスも近いということで、そうしたスタッフの特技と図書館資料を活かしたイベントを行い、子どもたちに、季節を感じてもらいながら、図書館に親しんでもらおうという目的で企画しました。また、冬休みの工作や自由研究にも役立ててもらえたら、とのねらいもあります。
クリスマスイベントなので、幅広い年齢の子たちに参加してもらいたいため、午前の部は幼児から低学年向け、午後の部は中学年以上向けで、2回開催することにしました。
内容は、「楽器(音)にふれる」「楽器の工作」「クリスマスコンサート」の3本柱で、午前は、楽しく"遊び"ながら、午後は、楽しく"学び"ながらのプログラムで進めることとしました。予定時間は、1時間。プログラムの中に工作があるため、スタッフが補助できる人数を想定し、定員を各10名としました。
所蔵資料を参考に、段ボールや紙コップ、たこ糸など身近な道具を使い、動物の鳴き声や自然の音などの効果音を作りました。意外な道具の組み合わせで、ライオンのほえ声や波の音など、それらしく聞こえてくるのがとてもおもしろく、準備段階で大盛り上がりでした。(もちろん当日も!)これは、幼児~低学年向けのプログラムで使用しましたが、当日は衝立の向こうで音を鳴らし、クイズ形式で子どもたちに当ててもらいました。
次に、作ってもらう工作を選定しました。音の出る工作は、完成しても鳴らすのにコツが要ります。スタッフも試作品で音を出すのに一苦労。でも、音が出た時の喜びを味わってもらいたいと考え、多少難しくとも、今回取り上げるフルートと同じ原理のストローを使った楽器を作ってもらうことにしました。音の出し方を知ることで、楽器のしくみも学ぶことができます。
なお、工作の材料については、全てスタッフの自宅にあるリサイクル品や、以前のイベントで使用した余剰分を充てたため、実費はかかっていません。
空き缶のふくろうぶえ
(空き缶、ストロー、空き缶カバー、ふくろうのイラスト)
ストローのパンパイプ
(アイスの棒、ストロー、輪ゴム)
幼児から低学年向けは、読み聞かせあり、クイズあり、曲にあわせてボディーパーカッションを踊ったりと、にぎやかで楽しさ満載の会となりました。中学年向けは、本物のフルートを使って、音の出方のしくみや、リードなどの器具の解説など、スタッフによるミニ講座がありました。メモを取る子もおり、楽器への興味を促すことができたのではないかと思います。葦でできたリードなどはなかなか見る機会がないようで、群がってあれやこれやと感想を述べていました。
どちらの回も、工作では予想どおり、作った楽器の音がなかなか出ず難しそうにしてましたが、何回もやっていくうちにコツをつかみ、音を出せるようになる子が多かったです。音が出た時に、うれしそうにしていたのが印象的でした。最後に、スタッフによるクラリネットとフルートでクリスマスソングの生演奏を堪能し、クリスマスをめいっぱい感じることができたと思います。今後も、スタッフだけでなく、外部からのゲストを招くなどして、楽しいイベントを子どもたちに提供していきたいです。
この衝立の向こうで身近な道具を使って音を鳴らしクイズを出しました。
体だって楽器になるよ!
「あわてんぼうのサンタクロース♪」ボディパーカッションの振りはスタッフ考案!
お母さんに手伝ってもらって楽器の工作中!
♪クリスマスコンサート♪
午前と午後の2回公演!
フルートはこんな音がするよ。
どれどれ、みせて!!