現在位置: トップページ > 児童コーナー催し物ヒント集 > ファイルNo.7「けんじさんクイズ」
更新日:平成26年1月27日
当館では毎年宮沢賢治と石川啄木の企画展示を交互に、2ヶ月ほどの期間で行います。本年度、第31回賢治資料展に合わせて児童コーナーでは、資料展示「けんじさんのせかい」とおはなし会「けんじのおはなし会」を行いました。
展示期間中、一回限りのスペシャルイベントの役目はおはなし会が果たしていたので、継続的なイベントとして、子どもたちの大好きなクイズ形式の「けんじさんクイズ」を企画しました。子どもたちがクイズ形式のイベントに喜んで参加することは、ファイルNo.1「読んでミッション☆~読書クイズにチャレンジ!~」でも実証済みであり、このイベントをきっかけに展示資料への興味・関心を高めることが目的です。
「けんじさんクイズ」の問題は全部で10問。児童コーナー内各所に1問ずつパネル掲示しました。
子どもたちは解答用紙とえんぴつを持って、クイズ問題を探してまわります。解答用紙の裏には、宝探し気分が味わえるようにクイズ問題の場所を記した地図(配架図)を載せました。
クイズ問題にはそれぞれ難易度が星マークで表示されており、そのほとんどは○×または三択です。答えの記入が必要なクイズ問題も、展示されている本を調べれば分かるようになっています。
全部できたらカウンターで答え合わせ。正答数に応じて「けんじさんはかせ」・「けんじさんマスター」・「けんじさんジュニア」いずれかの称号を得られます。何回チャレンジしてもオーケーです。
以下のものを、事前に準備しました。(各画像をクリックすると、PDFファイルを開きます)
「宮沢賢治」(西本鶏介∥文 ポプラ社 2009年3月)を参考に10問作成。
裏面にクイズ問題の場所が記された地図(配架図)を印刷。
各問のこたえと解説、参考資料を記し、裏面にはけんじさんレベルが書かれたもの。
えんぴつ20本/消しゴム4個程度/宮沢賢治の関連資料(著作・伝記等)
2ヶ月間で、延べ250名ほどの子どもたちが参加。解答用紙の増刷を繰り返す盛況ぶりでした。景品類は一切なかったにもかかわらず来館ごとに繰り返し参加して高得点を目指す子達もおり、展示資料への興味・関心を高める目的に良くかなったイベントとなりました。
また、「けんじさんクイズ」の答えを探すために、調べものをする子どもたちと保護者が、展示テーブル周りに設置した丸椅子に腰掛けて一緒に調べる様子がよく見られました。
そのほか、展示資料として並べ切れなかった賢治作品も、児童コーナー全体でよく貸し出されました。特に「けんじさんクイズ」の第9問に使った「注文の多い料理店」は、一時は全部貸出中になったほど。クイズという形式で資料をピックアップして紹介する効果が表れました。
今回は郷土の偉人である宮沢賢治を題材にしましたが、他にも展示資料のテーマを題材として行うことで、図書館側からの資料紹介という一方向で終わるのでなく、子ども達の興味関心を引き出せる双方向の効果を得られるように思われます。