現在位置: トップページ > 児童コーナー催し物ヒント集 > ファイルNo.16「モビールをつくろう!」
更新日:平成28年4月2日
科学および科学読み物への関心を促すことを目的とした「夏休みてづくり科学教室」も4回目。そのまま夏休みの工作として学校に提出できる物を作ることができる催事として人気を集めています。今回は、てこの原理(支点・力点・作用点)を学んだのち、その知識を活かしてモビールを作るという内容です。モビールは、かわいらしく持ち歩きにも便利な、ペットボトル入りの物を作ることにしました。
ペットボトルは参加者が各自持ち込むため、中に入れるモビールの材料を揃えました。各自にいきわたるように、木綿糸、竹串を切ったもの、そしてモビールの飾りとして魚や貝、ヒトデの形を色画用紙に印刷したものを準備しました。
写真①:工作セット。
500mlのペットボトルに入るサイズのモビールを作るため竹串は4㎝と3㎝にカットしました。
ヒトデと貝は当館オリジナルです。
参考とした『やってみよう!夏休みの自由研究 3・4年生』(成美堂出版編集部∥編 成美堂出版)では、モビールの飾り部分にはウレタンシートやフェルトを使っていましたが、今回は色画用紙で代用しました。
『おもいの?かるいの?』(やまがみ じろう∥さく さかき ひろこ∥え 中村 純∥監修 数研出版)に収録されている「てこ」の話をベースに、模型を用いて説明することにしました。模型はOPAC用ロール紙の芯や段ボール等を使って作りました。
写真②:シーソーの模型。
『てこ』の登場人物“長いの”と“じめんのでっぱり”の模型。
この二人(?)と“おもいの”と“かるいの”がシーソーをする物語で、てこの原理を説明しました。
子どもたちは工作を楽しみにしている様子で、会場に入った直後から持参したペットボトルをにぎりしめていますが、工作の前にまずは科学のお話からスタートです。シーソーの模型を使いながら『おもいの?かるいの?』を読み、てこの原理についての説明をしました。次に、てこの知識を応用してモビールを作ってもらうために、モビールの模型を用いて説明をしました。
てこの知識を学んだあとは、いよいよ工作の時間です。所要時間は多めにみて45分と見積もっていましたが、実際にやってみると、予定時間内に仕上がった子は少数。糸を結ぶのに時間がかかる、うまくつりあいがとれない、飾り付けに凝りたい……等々の理由により、1回目・2回目ともに終了予定時間をオーバーしてしまいました。中学年以上向きの内容に対して参加児童は低学年が多かったということもあり、悪戦苦闘する親子も多数みうけられましたが、最後にはみんな無事に完成させることができました。