現在位置: トップページ > 児童コーナー催し物ヒント集 > ファイルNo.26「ふふふ どんな かお」
掲載日:令和3年11月25日
新型コロナウイルス感染症の影響で、イベントの開催が難しかった2020年。毎年恒例の季節のおはなし会や、夏休み科学教室を楽しみにしてくれていた子ども達には、寂しい思いをさせてしまいました。
今年こそは、何か楽しんでもらえる事ができないかと、お正月にぴったりの伝統的な遊び「福笑い」を取り入れたイベントを開催し、みんな笑顔で新しい年を迎えようと企画しました。
イベントへの参加方法が複雑なため、手順を説明したチラシを作成します。
展示以外でも、「顔」に関する本を借りた方で、参加の申し出があれば、パーツをプレゼント!
完成した際、スタッフ側からも「そういう事か」という言葉がポロッともれ聞こえたので、参加者だけでなく、スタッフ間の認識合わせにも役立ちます。
イラストは、手書きや切り絵など、統一せず自由に制作しました。目、鼻、口に限らず、そばかすや、髭、動物の顔などなど、単体で見ると何か分からないようなものまで、想像力が刺激されそうな顔のパーツが揃いました。完成したパーツは、両面テープをつけてから封筒に入れ(1)のチラシとあわせたら、展示資料に挟みます。気付いてもらえるよう、挟んだ資料からチラシを少しはみ出すようにしました。
本に挟むチラシとパーツセット
パーツを開封した時の様子
紙は30枚ほど作成しました。掲示場所が、表側からも裏側からも見られる場所なので、ビニールの両面に台紙を貼りつけて掲示。模造紙に貼り付けることも検討しましたが、図書館の外から見た時に暗く感じたので、今回はビニールを使用しました。ビニールを使用することで、台紙が埋まってきたら新しい面に一度に変えることができ、スペースを増やす場合にもとても便利です。
のっぺらぼう状態の福笑い台紙
顔や表情がテーマになっている資料や、4類の目、鼻、口、動物の大きな顔が表紙になっている資料も入れて150点ほど展示しました。
乳幼児から小学生まで広い年代向けの資料を紹介しました。
貸し出しが多く、特に乳幼児向けはよく選ばれました。調子に乗り7類のお面や、目の錯覚についての資料も加えてみましたが、残念ながら絵本の人気には勝てず、あまり動きがありませんでした。
また、展示と福笑いの台紙を、離れた場所に設置したため、「どこに貼るのか」「どうやって参加するのか」参加者を悩ませてしまったようです。
展示風景
毎年恒例の本の福袋(児童コーナー催し物ヒント集ファイルNo.11参照)の隣に掲示したので、多少複雑ではありましたが、たくさんの方が参加してくれました。なかには、資料だけ借りて、パーツをそのまま持ち帰る方もいたので、パーツは展示期間中作り続けていました。パーツが偏ってしまう事もありますが、こちらがいくら他の部分のパーツを補充しても、微々たる調整にしかならず、子ども達も気にせずに目をたくさんつけたり、口を髪飾りにしてみたりと、アイディアを振り絞ってくれたので、そこまで気にせず、パーツの数を揃えて用意するという事はしませんでした。
1か月の展示だったので、台紙は30枚で丁度良い印象でした。
個性豊かな福笑いたち
図書館の外から見た様子(隣には本の福袋)
参加するまでのステップが多く、子ども達には分かりづらかったようです。説明をしても、顔にハテナを浮かべお家の人に再確認していたり、福笑い自体知らない児童も少なくないので、案内が思うようにいかない事もありました。それでも、福笑いの資料から積極的に本を選んだり、パーツがそろうと嬉しそうに台紙へ駆けて行く姿に、イベントを楽しんでくれている様子が伝わってきました。
ただし、展示以外の資料で、参加の申し出をする児童はいませんでした。
台紙にパーツを貼る様子
お正月に開催した福笑いですが、秋にも同じように、おばけや魔女の本にパーツを挟めてハロウィンの福笑いを開催しました。一度、類似のイベントを開催したからなのか、参加者の混乱は少なく、スタッフの案内も洗練されたように感じました。
こちらも参加者が多く、とても人気のあるイベントになりました。
ハロウィンで福笑い!?の様子