過去にご紹介した新着郷土資料の一覧です。
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資料名 | 出版情報 | 内容 |
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もりのおへやをしょうかいします | 茂市 久美子∥作 しもかわら ゆみ∥絵 講談社 出版 1,500円+税 |
山の大きな木の中に住む親切なうさぎが、ある日こんな看板を出しました。「あなたにぴったりのもりのおへやをしょうかいします。おへやのことならおまかせください。」すると、くま、たぬき、ももんがなど色々な動物が次から次へと相談にやってきて…。うさぎはいったいどんなおへやを動物たちに紹介するのでしょうか。作者は岩手県出身です。 |
イワさんとニッポちゃん3000回SP | そのだ つくし∥著 岩手日報社 出版 960円+税 |
2015年の連載開始から8年半。岩手日報で好評連載中の4コママンガ「イワさんとニッポちゃん」が3千回の大台に到達しました。節目を記念した描き下ろしは、捨て猫だったニッポちゃんの出生の秘密に迫るお話。ペットをめぐる昨今の問題にも切り込みつつ、笑いあり涙ありで描いた長編です。 |
大谷翔平とベーブ・ルース 2人の偉業とメジャーの変遷 (角川新書 K-420) |
AKI猪瀬∥[著] KADOKAWA 出版 940円+税 |
「野球の神様」ベーブ・ルース以来の二桁勝利&二桁本塁打を達成し、世界中を沸かせた大谷翔平。なぜルースと大谷の2人だけがこの偉業を成し遂げることができたのか。往年の名選手との比較により彼らの秘密を明らかにします。日本屈指のMLBジャーナリストによる投打の変遷や最新トレンド、二刀流の未来を網羅した今までにないメジャーリーグ史です。 |
噴怨鬼 | 高橋 克彦∥著 文藝春秋 出版 1,800円+税 |
陰陽師の弓削是雄を主人公にしたシリーズ最新刊。物語の舞台は平安時代。都では、応天門の変で罪を被せられた伴大納言が鬼の姿で現れ、疫病の種を撒き散らすと予言していた。弓削是雄は大納言の鬼と相まみえるが、その背後にはさらに強大で邪悪な鬼の存在が…。是雄は罪なき民を救い、最凶の鬼を封じることが出来るのか。著者は岩手県出身です。 |
逃げまくった文豪たち 嫌なことがあったら逃げたらいいよ |
真山 知幸∥著 実務教育出版 出版 1,300円+税 |
結婚式をドタキャンした石川啄木、晩年は禁欲主義が揺らいだ宮沢賢治、地震のとき妻子を見捨てて逃げた芥川龍之介…。人間関係、仕事、お金、約束、勉強から逃避した文豪たちの豪快エピソードを一挙紹介!逃亡のすごさを表した点数や、文豪の“名言”も掲載。「つらいときは、逃げてもいいんだ。」と、勇気と元気がもらえる一冊です。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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風土 あしもとの風景をつなぐ展 図録集/盛岡-東京-洋野(種市-大野) |
fumoto∥監修・構成・編集 fumoto 出版 頒価不明 |
“今を生きる我々が一歩先に進むのに必要なものは、その一歩前までの道のりの可視化である―。”2022年11月から2023年2月の期間、盛岡・東京・種市・大野の4会場を巡回した、洋野町の「風土」に光を当てた展示の冊子版。「ひろのを紐解き紐付ける」をコンセプトに据え、土地の営みを個人の記録や語りと共に写真で辿ります。 |
佐藤昌介物語 北の大地を拓いた花巻の先人 (マンガふるさとの偉人) |
佐藤昌介顕彰会∥監修 そのだ つくし∥マンガ 岩手県花巻市生涯学習部生涯学習課 出版 頒価不明 |
佐藤昌介(1856-1939)は、札幌農学校(現北海道大学)第1期生としてクラーク博士に学び、北海道帝国大学の初代総長となった花巻市出身の偉人です。「北海道大学の父」と呼ばれる昌介の功績を読みやすいマンガで描きます。作画は岩手日報連載「イワさんとニッポちゃん」でおなじみ、そのだつくしさんです。 |
幽霊ホテルからの手紙 | 蔡 駿∥著 舩山 むつみ∥訳 文藝春秋 出版 1,950円+税 |
「あの木匣だけど、幽霊客桟に持っていってほしいの…」亡くなった女優から託された木匣を届けに、海と墓地の間にある幽霊客桟を訪ねた作家から届く12通の手紙。作家が綴る、狂気と惨劇とは―。中国で圧倒的な人気を誇る作家によるホラーミステリー。訳者は盛岡市出身です。 ※客桟(きゃくさん)=伝統的な中国風建築様式の宿泊施設のこと |
吾輩は英語がペラペラである ニッポンの偉人に学ぶ英語学習法 |
大澤 法子∥著 ジェームス M.バーダマン∥監修 Gakken 出版 1,500円+税 |
新渡戸稲造は1日に3つ英単語を覚えれば2年で英字新聞を読めるほどの語彙力を獲得できるという「一日三語主義」を実践するなどの工夫を重ね、国際連盟事務次長を務めるほどの英語力を身につけました。このほか、石川啄木や宮沢賢治など、日本にいながら、英語力を身につけた偉人30人の英語学習法が紹介されています。 |
風の又三郎 雪渡り 十力の金剛石 (扶桑社文庫 ま2-10) (ますむらひろし賢治シリーズ2) |
ますむら ひろし∥著 宮沢 賢治∥原作 扶桑社 出版 1,000円+税 |
さわやかな9月の朝、谷川の岸にある小さな学校に都会から転校生が一人、風と共にやってきた―。束の間の出会いと別れが子供たちの心に永遠に忘れられない思い出を残す。「風の又三郎」ほか、「雪渡り」「十力の金剛石」を収録。宮沢賢治の名作を完全劇画化したシリーズです。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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大槌町虎龍山吉祥寺の宝篋印塔と一字一石経塚 五世大到見牛と東梅社開闢者仏眼祖睛と住民の祈り (旧大槌通の文化財 2) |
佐々木 勝宏∥編著 ツーワンライフ 出版 900円+税 |
250年前に建立された岩手県大槌町指定文化財「宝篋印塔」から大量の「一字一石経」が発見された。この経石はいったい何のために作られたのか、当時「宝篋印塔」を建立した人物は誰か、そして当時の人々の信仰がどのようなものであったのかなど、数々の謎に迫ります。著者は岩手県宮古市出身です。 |
いとなみを取り戻す 大槌刺し子と学んだ、「ちょうどいい」を目指す働きかた |
吉田 真衣∥著 英治出版 出版 1,800円+税 |
「大槌刺し子」は、東日本大震災でいとなみを奪われた大槌の女性たちを元気にしたいという思いで、5名のボランティアから始まった事業です。彼女たちがこれまで葛藤してきた道のりと、伝統工芸ならではのぬくもりから見出した、心身ゆたかで持続可能な仕事と生きかたのヒントを私たちに伝える内容です。 |
遠巷説百物語 (角川文庫 き26-7 怪と幽BOOKS) |
京極 夏彦∥[著] KADOKAWA 出版 960円+税 |
「巷説百物語シリーズ」第6作目。盛岡藩筆頭家老の密命を受け、巷に流れる噂話を調べていた宇夫方祥五郎。しかし、集まる「ハナシ」は荒唐無稽なものばかり。そんな中、迷家に棲みついた仲蔵という男と出会い、法で裁けぬ悪を祓う小悪党たちが暗躍していることを知ってしまい...。2022年に刊行された新書版を加筆修正し文庫化しました。 |
文豪たちの嘘つき本 | 彩図社文芸部∥編 彩図社 出版 1,300円+税 |
「死んでやる」と言い過ぎて記者にキレられた太宰治。親しい人に嘘のハガキでいたずらをする芥川龍之介。「彼の嘘を聞くと春風に吹かれるようだ」と評された歌人・石川啄木など。どこか魅力的で憎めない文豪たちの嘘を、作品やエピソードをもとに紹介。あなたの知らない文豪たちの意外な素顔に一歩近づける一冊です。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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桃を煮るひと | くどう れいん∥著 ミシマ社 出版 1,600円+税 |
デビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年。多方面で活躍する作家の食エッセイ第2弾が発行されました。無性に食べたくなるカリカリ梅、冷麺に乗っている果物で感じる四季など、身近な食を綴ったエッセイに共感と空腹を感じること間違いなし。著者は盛岡市出身在住です。 |
後藤新平 衛生の道1857-1929 (別冊環 28) |
後藤新平研究会∥編集 後藤 新平∥[ほか著] 藤原書店 出版 3,600円+税 |
医学・衛生学を学んで医師となり、内務省衛生局の行政官となった後藤新平。後藤自ら「衛生の道」と名付けた20-30歳代の仕事の全体像に迫り、日清戦争帰還兵への検疫事業や関東大震災からの復興事業といった、後年の仕事にどのように引き継がれていったかを明らかにする。新型コロナウイルスによるパンデミックを経験した現在にも通じる一冊です。 |
文豪たちの妙な旅 ミステリーアンソロジー (河出文庫 や45-2) |
山前 譲∥編 徳田 秋聲∥[ほか著] 河出書房新社 出版 890円+税 |
旅に不思議はつきもの。日本文学史に名を残す文豪たちが書いた「変な旅」を集めたアンソロジー。ミステリー感漂う異色の9篇の中には、仕事を得て盛岡から上京した女性たちを描いた石川啄木による生前未発表の小説「天鵞絨」が収録されています。 |
ヴィクターのはいしゃさん (おでかけBOOK) |
いずみ まいこ∥著 みらいパブリッシング 出版 星雲社(発売) 1,500円+税 |
Dr.ヴィクターの歯科クリニックには、今日も歯の悩みをかかえる患者がやってきます。まっくらやみのおばけの子どもエボニーは歯並びを気にして笑うことができません。「歯の矯正なんかぜったいにいや!!」というエボニーにDr.ヴィクターはどんな治療をするでしょうか? 岩手県出身の著者による第9回絵本出版賞・大賞受賞作品です。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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佐々木喜善年譜 令和版 |
鈴木 修∥著 ツーワンライフ 出版 1,500円+税 |
柳田國男をはじめ、多彩な人物との交流が多くあったとされる佐々木喜善。そんな佐々木喜善をより深く知ることができる令和版の詳細年譜が出版されました。喜善に関する情報を「喜善日記」など豊富な参考書籍・諸資料等から収集しており、時日・事柄を詳しく知ることのできる年譜となっています。著者は金ケ崎町出身です。 |
海よ光れ! 3・11被災者を励ました学校新聞 |
田沢 五月∥文 国土社 出版 1,400円+税 |
2011年3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県山田町。大沢地区に住む人たちは、大沢小学校に避難し、困難を乗り越えるために力を合わせます。その姿をみて、大沢小学校の子どもたちが今の自分たちに何ができるのかを考え、取り組んだことを伝える感動のノンフィクションです。著者は奥州市在住です。 |
南極探見500日 岩手日報特別報道記録集 |
岩手日報社 出版 1,400円+税 |
岩手日報社の記者が密着取材するのは「宇宙よりも遠い」と言われる南極!約200枚の写真と図解を掲載し、南極の不思議から最新の研究・観測の最前線、昭和基地での隊員たちの暮らしまでを分かりやすく紹介しています。スマートフォン向けアプリで愛らしいペンギンの姿や美しいオーロラの動画が楽しめる仕掛け付きです。 |
伝統工芸の名人に会いに行く 6 うるしの器 浄法寺うるし◆岩手県二戸市 |
瀬戸山 玄∥文と写真 岩崎書店 出版 2,800円+税 |
伝統工芸の職人を取材し、その「伝統」と「技」がわたしたちの身近なくらしの道具にどう生かされているかを紹介するシリーズ。第6弾では、縄文時代にルーツを持ち、平安時代からつづくとされる、岩手県二戸市の浄法寺うるしを取り上げています。山の手入れ、樹液を集める“うるし搔き”の様子、漆器作りの工程などを、写真で分かりやすく紹介しています。 |
宮沢賢治童話集 猫の事務所・銀河鉄道の夜など (100年読み継がれる名作) |
宮沢 賢治∥著 日下 明∥絵 小埜 裕二∥監修 世界文化ブックス 出版 世界文化社(発売) 1,300円+税 |
生と死を見つめ、“ほんとうの幸”を問い続けた宮沢賢治が作り出した名作童話6話と詩1篇が収録された童話集。巻末には賢治の背景を知ることができる年譜と各話の解説も掲載されています。賢治の独特で美しい童話の世界観をイラストレーターの日下明が幻想的に描きます。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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本屋、地元に生きる | 栗澤 順一∥著 KADOKAWA 出版 1,500円+税 |
いずれ本屋は町から消えてしまうのか?生き残る本屋になるにはどうすればよいのか―。書評書きから、ラジオ出演、イベント企画、オリジナル醤油のパッケージ開発まで。「待ちの本屋」から「使ってもらう本屋」への転換を手がける書店員の地元に寄り添った実践を紹介します。 |
The cup of… 響き合うお茶と私とあなたのいのち |
前田 千香子∥著 まちの編集室 出版 2,000円+税 |
岩手県雫石町で「焙煎工房しゃおしゃん」を営む著者が、日々の仕事や、様々な人との出会いのエピソードを綴ったエッセイ集。岩手県沿岸南部に残る自家用茶として作られていた「気仙茶」を次代に残す活動についても綴られています。普段何気なく飲んでいるお茶ともっと丁寧に向き合ってみようと思える一冊です。 |
南部家 盛岡藩(家からみる江戸大名) |
兼平 賢治∥著 吉川弘文館 出版 2,200円+税 |
現在の岩手県盛岡市に居城を構えた外様大名の盛岡藩南部家。江戸への傾倒よりも国風(くにぶり)を重視した八代利視、一揆や対外問題による外聞を意識し家格上昇を図った十一代利敬…。藩主という個人の個性も重要な要素として、「家」のあり方を模索し続けた大名家の初代から廃藩置県までを描きます。 |
自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば |
澤口 たまみ∥著 山と溪谷社 出版 1,900円+税 |
木の芽の宝石、春の速さを見る、風の指を見る…。宮澤賢治の後輩として、その作品を読み解くことを続けているエッセイストが、賢治の残した自然にまつわる57の言葉を、美しい写真とともに丁寧に紐ときます。身近な自然に目を向けてみたくなる一冊。著者は盛岡市出身紫波町在住です。 |
漁師犬タロウ | 尾崎 たまき∥写真 文 新日本出版社 出版 1,700円+税 |
岩手県田野畑村で飼い主の漁師キンちゃんと船に乗り、みんなから漁師犬と呼ばれる犬のタロウのお仕事は、エサの魚を横取りするカモメを追い払うことです。タロウは2011年3月11日の大震災で津波に流され、9日かけて生還し…。タロウとキンちゃんの深いつながりが心を温かくする写真絵本です。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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震災復興はどう引き継がれたか 関東大震災・昭和三陸津波・東日本大震災 |
北原 糸子∥著 藤原書店 出版 5,300円+税 |
関東大震災(1923年)を、都市計画等のみの視点ではなく、避難民・犠牲者・罹災者という“人間”に焦点をあてて描いた「関東大震災の社会史」(2011年刊)を中心に、近代復興の系譜を、関東大震災、昭和三陸津波(1933年)、東日本大震災(2011年)へと辿る、災害研究の第一人者による“震災と人間”研究の決定版です。 |
土の息吹 写真集 |
堀 忠三∥著 一葉社 出版 4,000円+税 |
北上高地の厳しい自然環境や時代の変遷、そして場当たり的で表面的な農業政策。それでも農業を生業とする人々と、50年近く交流を続け写真に収めてきた堀 忠三の写真集です。どのページをめくっても、そこに生きる彼らのたくましく、あたたかな生の息吹が感じられるでしょう。 |
100億キロメートルの旅 | サカキ ヤヨイ∥著 みらいパブリッシング 出版 星雲社(発売) 1,400円+税 |
こおりで出来た星たちの中にいた小さな星のピコは、星のかけらを鞄につめて、憧れの太陽を目指し彗星になって旅に出ます。さまざまな惑星たちと出会い、ついに太陽にたどり着いたピコでしたが、あまりの熱さに気を失ってしまい…。ピコの成長を感じつつ、太陽系の惑星のことを楽しく学べる物語となっています。著者は花巻市出身です。 |
どすこい! | 森埜 こみち∥作 佐藤 真紀子∥絵 国土社 出版 1,400円+税 |
春の相撲大会で、小学生離れした真壁豪と対戦し、こてんぱんに打ちのめされてしまった6年生の凡と健太。秋の大会では絶対にリベンジしたい2人は、むかし力士だったという駄菓子屋「わしや」のじいさんに、相撲を教えてもらおうとしますが…。全力で相撲に夢中になった少年たちの物語。著者は岩手県出身です。 |
啄木と節子まるわかり年譜 | 大室 精一∥編著 桜出版 出版 2,000円+税 |
歌人・石川啄木とその妻節子の1年365日と生涯を網羅した年譜が出版されました。本著は、日記や書簡から、啄木の活動や同時代評価の概要も見渡せ、また登場する人物全員の年齢を「満年齢」表記に統一した新たな形の年譜となっています。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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荒ぶる祈り 蘇民祭とその信仰 えさし郷土文化館企画展 |
えさし郷土文化館∥編集 えさし郷土文化館 出版 頒価不明 |
岩手県を中心に伝わる蘇民祭は、蘇民将来の説話にちなむ行事で、終盤の裸男たちによる蘇民袋争奪は特に有名です。神仏習合の時代から育まれた伝統行事としての蘇民祭について、その諸相から信仰と習俗の淵源を探り、各地の関連資料との比較を交え発信する、えさし郷土文化館による令和4度開催の企画展図録です。 |
「時疫」の社会史 18~19世紀の病と人間 |
浪川 健治∥編著 解放出版社 出版 4,000円+税 |
「時疫(じえき)」とは病名が不明なはやり病のことである。『雑書』などの史料をひもとき、18世紀から19世紀の盛岡藩・弘前藩における「時疫」の広がりを、飢饉、貧困など、顕在化する社会問題との関連から考察。セイフティ・ネットが機能しない環境下に置かれた人間の生き方を明らかにします。 |
話す写真 見えないものに向かって(小学館文庫) |
畠山 直哉∥著 小学館 出版 780円+税 |
カメラを通して世界と向き合う写真家・畠山直哉による写真のはじまりから写真表現の向かう先にまで考えを巡らせたトーク集。スマートフォンの普及でネット上に写真が氾濫するいま、大きく概念を変えつつある「写真」について考えるきっかけとなる一冊。著者は陸前高田市出身です。 |
きたかみがわ (日本の川) |
村松 昭∥作 偕成社 出版 1,800円+税 |
岩手の北部から流れ出し、北上山地と奥羽山脈のあいだをつらぬいて、宮城・石巻で太平洋にそそぐ北上川。東北の大河・北上川を、土偶の姿の神さまとエミシの少年が、雲に乗って案内してくれる親しみやすい鳥瞰絵地図の絵本です。 |
私の賢治散歩 上・下合冊 |
菊池 忠二∥著 中屋 重正∥編集 ツーワンライフ(印刷・製本) 3,000円+税 |
著者が30代の初めから70代の初めまでに宮沢賢治について書いたものを、適宜に選び「年代記」風にまとめた2006年刊『私の賢治散歩』。第17回(2007年度)「宮沢賢治賞」受賞した本作品の上下巻を合冊し、増補や新しい論考を加えるなどした新装・増補・改訂版です。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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文政四年の激震<相馬大作事件> 江戸と蝦夷地を揺るがした津軽と南部の確執 |
下斗米 哲明∥著 寿郎社 出版 価格 本体2,300円+税 |
岩手県では「忠臣」、青森県では「大悪人」と言われる南部藩士の相馬大作は、なぜ津軽藩主暗殺を企てたのか。大作の思想と事件の全容に迫るカギは、ロシアと蝦夷地(北海道)にあった―。様々な史料を駆使して幕府による蝦夷地支配という側面から、事件の真相と相馬大作の実像に迫ります。 |
3・11震災を知らない君たちへ | 鈴木 利典∥著 ぱるす出版 出版 価格 本体900円+税 |
もし自分が被災者になったなら、もし自分が支援する側の立場だったなら、その時、どうしたらよいのか。震災発生当時の被災地の様子や、その後の避難所での出来事が描かれた一冊です。自らを半分被災者半分支援者と呼び、被災地で子どもたちと支援者に向き合った著者が、震災を知らない子どもたちに語りかけます。 |
大谷翔平2022 特別報道写真集 伝説を超えた二刀流 |
岩手日報社 出版 価格 本体1,300円+税 |
「リアル二刀流」で注目を集める、奥州市出身の大谷翔平選手。ベーブ・ルース以来104年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」、大リーグ史上初となる「ダブル規定」クリアなど数々の偉業を達成した2022年シーズンをオールカラーで振り返ります。2年連続出場のオールスター戦と出場全試合の成績も収録されています。 |
イタリアン・シューズ (創元推理文庫) |
ヘニング・マンケル∥著 柳沢 由実子∥訳 Jurkos/Getty Images Anki Hoglund/500px/Getty Images∥カバー写真 東京創元社装幀室∥カバーデザイン 東京創元社 出版 価格 本体1,260円+税 |
ひとり離れ小島に住む元医師のフレドリックの元に、かつての恋人ハリエットがやってくる。不治の病に冒された彼女の願いを叶えるべく、フレドリックは島をあとにするが…。スウェーデン作家による孤独な男の贖罪と再生と希望を描いた物語。岩手県一関市出身の翻訳家が日本語訳を手がけました。 |
旅人まんが 鉄道篇 (ちくま文庫) |
山田 英生∥編 筑摩書房 出版 価格 本体800円+税 |
鉄道が開業して150年を迎える年に刊行された「鉄旅」をテーマとした全13篇のまんがアンソロジーです。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』を手がけた漫画家、故・松本零士氏による「銀河鉄道の夜」も収録されています。原作とは異なる雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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わたしは「ひとり新聞社」 岩手県大槌町で生き、考え、伝える |
菊池 由貴子∥著 亜紀書房 出版 価格 本体1,800円+税 |
東日本大震災後、大槌町民に町の情報を知らせたいという思いから始まった『大槌新聞』。二度の心停止と離婚を経験した著者が、震災を契機に一人で小さな新聞を創刊し書き続けた10年間の奮闘記。被災地復興の光と影、真のメディアとジャーナリズムのあり方をあぶり出した、自伝的ノンフィクションです。 |
遠野物語と柳田國男 日本人のルーツをさぐる |
新谷 尚紀∥著 吉川弘文館 出版 価格 本体1,700円+税 |
岩手の遠野地方に伝わる説話や伝承を筆記・編纂し、日本民俗学の出発点となった柳田國男による名著、『遠野物語』。異世界の住人や妖怪、動物が登場し、臨死体験や神隠しをはじめとする不思議な話が収められています。伝承にひそむ古来の生活様式やものの見方を知り、日本人の歴史的変遷を探ります。 |
日本の「第九」 合唱が社会を変える |
矢羽々 崇∥著 白水社 出版 価格 本体2,800円+税 |
ベートーヴェンが1824年に完成させた『交響曲第九番』。『第九』という通称で知られているこの曲は、今もなお世界中で演奏されているクラシック音楽の一つです。大学教授である岩手県出身の著者が、『第九』がいかにして日本に受け入れられ、市民参加型の合唱として定着していったのかを論じます。 |
虎のたましい人魚の涙 | くどう れいん∥著 講談社 出版 価格 本体1,400円+税 |
時が過ぎ、変わっていくもの、変わらないもの。さりげない日常の場面や心情を切り取る言葉が読む人の心に響きます。『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』に続く、盛岡市出身・在住の著者による最新エッセイ集。文芸誌『群像』で連載の「日日是目分量」に、書き下ろし1篇を加えて単行本化したものです。 |
天文学者とめぐる宮沢賢治の宇宙 イーハトーブから見上げた夜空 |
谷口 義明∥著 渡部 潤一∥著 畑 英利∥著 丸善出版 出版 価格 本体2,400円+税 |
花巻市に生まれた宮沢賢治は、37年の生涯の中で膨大な短歌と詩、童話を書き残しました。『銀河鉄道の夜』をはじめ、彼の作品には科学知識が随所に盛り込まれています。天文学者の著者が、賢治作品の中から天文学に関連する謎を取り上げ、天体写真等と共にその謎や信憑性について考察します。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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秋and冬CAMP いわてキャンプガイド |
岩手日報社 出版 価格 本体1,000円+税 |
春・夏とは違った雰囲気を見せる秋・冬の岩手の自然。そんな絶景を見られるキャンプ場を、キャンプyoutuberとして活躍している地元カメラマン松本晃さんが紹介します。秋&冬キャンプの装備やキャンプ飯、焚き火等をまとめた特集も掲載。秋・冬キャンプの魅力を美しい写真を通して伝えるガイドブックです。 |
八幡平スタンプラリー グルメ温泉 2022 (ハチクラ別冊号) |
八幡平市商工会∥企画 八幡平市商工会 出版 頒価不明 |
八幡平市内の飲食店や温泉を巡る「八幡平スタンプラリー」2022年版。地元自慢のラーメン&カレー特集の他3つのエリアごとのグルメ処や温泉も紹介されています。これ一冊で八幡平の食と温泉が一気に満喫できるガイドブックです。巻末には、紹介店舗の場所がわかるマップも掲載。八幡平の情報を発信するフリーマガジン「ハチクラ」別冊号です。 |
異彩を、放て。 「ヘラルボニー」が福祉×アートで世界を変える |
松田 文登∥著 松田 崇弥∥著 新潮社 出版 価格 本体1,500円+税 |
ヘラルボニーとは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験ユニット。知的障害がある人のアート作品の芸術価値に正当な対価を還元するという、誰も成し得なかったビジネスで彼らが信じていることは――。知的障害を伴う自閉症の兄を持つ岩手出身の双子の起業家が、スタートアップの軌跡を語ります。 |
雲を紡ぐ(文春文庫) | 伊吹 有喜∥著 文藝春秋 出版 価格 本体770円+税 |
羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布」盛岡ホームスパンをめぐる親子三代の心の糸の物語『雲を紡ぐ』の文庫版。盛岡の魅力溢れる本作品の反響を受け舞台となった鉈屋町では実際の町家を使用したイベントなども生まれました。文庫化に伴い、スピンオフ短編「風切羽の色」(「いわてダ・ヴィンチ」掲載)を巻末に収録。 |
賢治童話の魔術的地図 土俗と想像力 |
私市 保彦∥著 新曜社 出版 価格 本体2,900円+税 |
岩手の土俗的世界から「イーハトーブ」を創造した宮沢賢治。彼の童話は、岩手の野山に古くから伝わる伝承と欧米文学の影響を受けて誕生しました。様々な童話を丁寧に紐解き、比較文学の手法でその魅力を解き明かします。民俗的なもの、科学的なものなどが混交する謎に、世界文学の視点から迫ります。 |
資料名 | 出版情報 | 内容 |
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もう一つの平泉 奥州藤原氏第二の都市・比爪 |
羽柴 直人∥著 吉川弘文館 出版 価格 本体1,700円+税 |
奥州藤原氏の拠点・平泉の北方に存在した中核都市「比爪」。近年の発掘調査で遺跡範囲や居館・宗教施設の遺構、“かわらけ”をはじめとする陶磁器等が発見されています。考古学研究の成果と文献史料を駆使し、都市構造や統治のあり方、平泉との関係を考察。知られざる比爪系奥州藤原氏の歴史に迫ります。 |
地球環境陸・海の生態系と人の将来 大震災後の海洋生態系 ー陸前高田を中心にー |
小松 正之∥著 雄山閣 出版 価格 本体3,000円+税 |
東日本大震災で起きた地震と津波により大きな痛手を負った日本の漁業。広田湾と気仙川流域では、震災後の復興・防災事業による自然生態系への影響が懸念されています。水質等の科学的調査報告を元に、欧米各国の漁業の取り組みや世界の食品卸売市場を通し、豊かな海を取り戻す方法を探ります。 |
甲子園と令和の怪物 | 柳川 悠二∥著 小学館 出版 価格 本体860円+税 |
2022年4月に完全試合を達成した千葉ロッテマリーンズ所属の佐々木朗希投手。2019年の岩手大会決勝では当番回避を選択し、大船渡高校は甲子園出場を逃します。國保監督はなぜ登板回避を決断したのか――。その裏側に迫ると共に、当時の野球部員や強豪校の監督・選手らへの取材から見える現場の実態を描いた一冊です。 |
謎掛鬼 警視庁捜査一課・小野瀬遙の黄昏事件簿 |
沢村 鐵∥著 双葉社 出版 価格 本体660円+税 |
新米刑事の小野瀬遙は、存在しないはずの派出所で、名も無き青年警官から捜査の指針を与えられる。やがて遥は、上司の晴山旭と共に、SNS犯罪「#謎解きジャスティス」に立ち向かうことになり……。「クラン」シリーズをはじめ、様々な作品を生み出した釜石出身の著者によるダークロマン×警察小説です。 |
新装版 文豪の家 | 高橋 敏夫∥監修 田村 景子∥監修 エクスナレッジ 出版 価格 本体1,680円+税 |
夏目漱石、松本清張、正岡子規、柳田国男……。36人の文豪たちの創作拠点となった家が解説されています。文豪たちが愛用した万年筆や家具など、作品に影響を与えた様々なモノも写真とイラストで紹介。石川啄木が生活した斎藤家や新婚の家、宮沢賢治が設立した羅須地人協会の建物が取り上げられています。 |