現在位置: トップページ > イベント情報
日本の伝統的な文芸である短歌と俳句。日本人は、古くから31文字・17文字という短い文章の中で、美しい風景や募る思いを表現してきました。岩手県では、全国高校生短歌大会や盛岡国際俳句大会の開催など、短歌・俳句が大きな盛り上がりを見せています。
その背景には、岩手県が優れた歌人・俳人を多く輩出していることがあります。短歌では、単なる自然や季節の賛美に留まらず自らの思いを素直に表現した石川啄木や、教育者として励むかたわら、厳しい生活のなかで歌を作り続けた西塔幸子(さいとう こうこ)。俳句では、豊かな知識教養から生み出される高雅な作風で知られる俳人・山口青邨(やまぐ ちせいそん)をはじめ、若くして正岡子規にその才能を認められ、岩手俳壇の育成者と呼ばれた原抱琴(はら ほうきん)などが岩手の文学史に名前を残しています。岩手の短歌・俳句の歴史に触れるとともに、今日まで親しまれている歌や句に対して、さらに理解を深める機会となれば幸いです。