更新日:平成27年6月9日/掲載日:平成27年3月19日
政府の成長戦略の一つとして女性の社会進出の促進が挙げられ、今年2月には「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案」が閣議決定されるなど、働く女性の在り方が、現代の重要課題の一つとして注目を集めています。
明治時代、近代国家を目指す日本の産業発展の要となった繊維産業を支えていたのは、多くの女性労働者でした。大正~昭和初期には、経済成長に伴って女性の就労機会が広がり、「職業婦人」という言葉が生まれました。太平洋戦争下では、徴兵された男性に代わり、女性がさまざまな仕事の担い手となりました。戦後は、法制度面で男女平等が図られるとともに、高度経済成長期を経て女性の職場進出が進み、そのライフサイクルも大きく変化していきました。昭和60年(1985)には「男女雇用機会均等法」が成立し、女性の働き方は一層の多様化をみせています。
本展では、主に近代以降の、日本の働く女性たちの歴史を紹介するとともに、岩手の女性先人に関する資料を展示します。女性たちが歩んできた歴史への理解を深めながら、現代の働き方をめぐる諸問題について考える機会となれば幸いです。
企画展「働く女性の今むかし」を担当者が解説します。時間までに、アイーナ4階 岩手県立図書館 企画展示コーナーまでお集まりください。
「能恵は55才で海峡を渡った~韓国女子教育の母、淵沢能恵」(27分)
「マザー・テレサとその世界」(55分)