更新日:令和元年7月24日/掲載日:平成31年1月19日
平成30年(2018)12月、この一年の世相を表す「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)に、“災”が選ばれました。災害大国である日本では、毎年、各地で地震や豪雨などの自然災害が発生し、甚大な被害が生じています。
岩手県も、これまでに岩手山の噴火や三陸沿岸の津波、北上川の洪水など、たびたび自然災害に見舞われ、大きな被害を受けてきました。その都度、先人たちは困難に立ち向かうとともに、被害の記録や復興への歩みをさまざまな資料に残してきました。このような過去の幾多の災害の記憶・教訓を受け継ぎ、さらに私たち自身の経験を積み重ねて次世代へと伝えることが、現在を生きる私たちの使命ではないでしょうか。
本展では、明治以降に岩手で発生した主な自然災害を時代ごとに振り返るとともに、平成の大災害である「東日本大震災」の概要と復興の取り組みを紹介します。併せて豊かな自然の恵みに感謝するとともにその厳しさを受け入れ、ともに歩んできた岩手の人々の姿を所蔵資料で紹介します。過去から現在に至るまでの災害を振り返り、これからの防災のあり方について考える機会となれば幸いです。
企画展「岩手の災害史」を担当者が解説します。時間までに、アイーナ4階 岩手県立図書館 企画展示コーナーまでお集まりください。